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公的保護施設はハードルが高い
弱者の為の公的保護機関として知られているDVシェルターや母子支援施設は、費用面をはじめとする手厚いサポートが準備されています。
ですが、それなりに厳しい制約が徹底されており、利用するにはかなりの覚悟が必要になってしまいます。
その他お子さんに関しては、幼いうちなら問題ないのですが行動の制限が困難な年齢であると、シェルターや母子支援施設の利用は不向きとも言えますし、逆に受け入れ拒否される場合も出てきます。
そのような様々な事情から、どうしても公的機関に頼ることの出来ない人も存在しており、現実的には、そのようなパターンが結構な割合を占めています。
それでも逃げなければならない人は、ピンチを自力で切り抜けなければなりません。
まさに駆け込み寺とも言える民間の施設が人知れず存在しています。
そしてもっと視点を広げると様々な自立への選択肢があることも知って欲しいと思います。
シングルマザーシェアハウス
シングルマザーシェアハウスという民間の施設があります。
ここでの情報は、あくまでもシングルマザーシェアハウスの一例なので全ての施設に該当しないことはご理解ください。
まず名前の通りシングルマザー限定かと思いがちですが、シングルマザーでなくとも受け入れ可能と考えて良いと思います。
やはりシェルターや母子寮のように、加害者に知られてはならない隠れ家ですから大々的に世間に発信しているところではありません。
しかし情報を下さった方はネット検索で見つけて直接問い合わせをし、「DV被害にあっている」との事情説明で保護に繋がったそうです。
民間の施設になりますので、多少は有料にはなってしまいますが、敷金礼金や保証人なしで入居可能。
そこから福祉へも繋げるサポートがあり生活保護受給なども可能。
難点としては、シェアハウスによっては子供の人数制限はあるようです。
あと、公的施設のような快適さは約束されないかもしれません。
ですがシェルターや母子支援施設ほどの厳しい制約もなく利用へのハードルはグッと低くなります。
入居期間の制限も特にないようなので、母子の自立に向けての第一歩としては大きな助けになるのです。
必要に迫られているならば是非にでも調べてみて下さい。
【ペット可 】一般のシェアハウスやゲストハウス
シングルマザーシェアハウスとなれば特殊なので全国的にも数は圧倒的に少なくなりますが、普通に『シェアハウス』と検索しただけでもたくさんのシェアハウスが出てきます。
または『ゲストハウス』でも該当します。
このシェアハウスやゲストハウスとは、いわゆる下宿のようなものと解釈して貰ったら間違いないと思います。
外国人や一人暮らしの第一歩として若者の利用が多い宿泊施設です。
たとえば首都圏でも格安シェアハウスやゲストハウスが結構あるので調べてみて下さい。
入居にあたっての手続きも困難ではありません。
そんな普通のシェアハウスの中でも、数は少ないし割高にはなってしまいますが、子供連れOK、ペットOK物件もあります。
子供を連れて居住するには場違いな場合もあるかもしれませんが、着の身着のままで逃げなければならない場合はそんなことは言ってられません。
様々な人間が出入りしている場所だからこそ、他人にそこまで深入りする人もいないかもしれませんし、逆に快適かもしれないと個人的には思いました。
モラハラ解説